モロッコを含む北アフリカ地域のことを「マグリブ」と呼ぶ。「マグリブ」とはアラビア語で「西」のことを意味し、モロッコはその中でも最果ての地であり、「日の出ずる国」日本とは正反対の「日の沈む国」として知られる。農業や水産業のほか、観光も主要な産業のひとつで、マラケシュのジャマエルフナ広場の大道芸人、世界遺産フェズの迷路のような街並み、サハラ砂漠などは世界中から観光客をひきつけている。また、日本人の食卓にのぼるタコやイカ、マツタケなどもモロッコからたくさん輸入されている。
国名 | アラビア語の正式名称は、「アル・マムラカ・アル・マグリビーヤ」(西の王国の意味) 日本名:モロッコ王国 英語:Kingdom of Morocco |
面積 | 約71万km2(日本の約1.9倍。西サハラを除くと約44.6万km2、日本の約1.2倍。) |
人口 | 3,252万人(2012年 世銀) |
首都 | ラバト Rabat 政治と教育の中心都市、58万人 |
主要都市 | カサブランカ(経済の中心、336万人) Casablanca タンジェ(ヨーロッパとの窓口、95万人) Tanger メクネス(独立以前のアラウィー王朝の都、63万人) Meknes フェズ(アラブ・イスラム文化の伝統都市、111万人) Fes マラケシュ(アラブ・ベルベルの癒合都市、93万人) Marrakech *都市の人口は2014年の統計 |
人種・民族 | アラブ人、ベルベル人(正確な統計はなく、アラブ系65%という説から、ベルベル語を話す人の割合は50%近い、という説もある) |
言語 | アラビア語(公用語)、ベルベル後、フランス語 |
宗教 | イスラム教(スンニー派) |
政体 | 立憲君主制 |
元首 | モハメッド6世(1999年7月即位) Mohammed VI |
産業 | 農業(小麦・大麦・果実・オリーブ)、水産業、鉱業(リン鉱石)、工業(繊維・皮革・食品加工) |
GDP | 1043.7億米ドル(2013年 世銀 |
国民所得 | 3,109米ドル(2013年 世銀) |
経済成長率 | 4.4%(2013年 世銀) |
通貨 | ディルハム(DH)。1DH=11.3円(2016年3月) |